「PROJECT INTERVIEW」始まるよ。

チームファンタジスタのメンバーにフォーカスを当てて、プロジェクトに込めた想いをインタビューする企画「PROJECT INTERVIEW」。今、個人にフォーカスを当てる理由とは?わたしたちファンタジスタ代表 村上さんに話を聞きました。


- 「まず、ファンタジスタを始めたきっかけはなんでしょうか?」と聞きたいところですが、長くなりそうなので、それはまたの機会にしますね。

村上: おっと、いきなり自由な入り方ですね。そういうの嫌いじゃないです。まあ、わかりました。


- では早速ですが、なぜ「PROJECT INTERVIEW」の企画を始めたか、教えてください。

村上: 今度は単刀直入ですね(笑)。

「なぜ、始めたか」の前に、まずは僕らのゴールをハッキリさせておこうと思います。僕らのゴール、すなわち僕らが見たい世界は、この社会に「自分のやりたいことを自分らしくやっていて、その結果、社会に価値を創造しまくっている人たち」が溢れかえっている光景です。

僕らの周りで、まさに体現している人たちを見渡してみると、その行動には共通点があるように思います。それは、プライベートと仕事の境界が曖昧で、越境しまくって、公私どちらも自ら面白くしまくっている、ということです。そんな生き方を、僕らは「遊ぶように働き、働くように遊んでいる」と呼んでいます。

僕がお世話になった大学の教授がまさにそうでしたし、学生時代の仲間、社会人になってから出会った方々にも、たくさんそういう人がいます。で、僕らが勤める大企業にも、もちろんいるんです。遊ぶように働き、働くように遊んでいる最高に面白い人たちが。そういう人たちと一緒にいると、僕自身が楽しいし、幸せを感じます。

一方で、月曜日会社行くの嫌だなあとか、やりたいことやるなら起業しなくちゃ、といった声が多く聞こえてきます。その度になにか違和感を感じます。いやいや、僕の周りには、そんなんじゃない人がたくさんいるけど、って。

ただ確かに、面白い人の数がまだまだ少ない気がするし、面白い人が見えにくい気もしています。であれば、僕がやるべきことは、”数を増やすこと” と ”見えやすくすること” 、この2つだと考えています。

というところで、ようやく「PROJECT INTERVIEW」の企画をなぜ始めるか、の話になります。


- 「数を増やすことと、見えやすくすること」ですか。

村上: はい。前者は、このチームファンタジスタをやってきて、面白いメンバーが増えてきている実感があります。ファンタジスタは、某鉄道会社グループの社員で構成されています。メンバーは入ったり抜けたりがあって、だいたい常時30人くらいです。みんな思い思いにやりたいことに向かって、とにかく頑張っているし、動いている。そして、共感してくれる人たちも増え、100人くらいはすぐに相談できる方たちがいる。

社内だけでなく社外にも仲間が増えてきて、自分たちの周りはだんだん楽しい状況になってきました。メンバーは当たり前のように社外のプロジェクトに参画しては仕事に還元してるし、あるいは仕事で学んだことを生かして社外のプロジェクトをやっている。「遊ぶ」と「働く」を行ったり来たりしながら、やりたいことを少しずつ実現しています。次のステップとして、今度は後者の「見える化」に着手したいと思いました。

メンバーにフォーカスを当てて、「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」の実例を提示して、こんな生き方あるよ、ということを見える化したいと思います。これが「PROJECT INTERVIEW」を始める理由です。


-メンバーはどんなことをやっているんですか?

村上: あるメンバーは、駅にピアノを置きたいと言い始めて、社外のある音楽祭プロジェクトの運営に携わるようになり、もはやどっちの人間かわからないくらいのめり込んでいます。

あるメンバーは、社外の方との出会いから、新しい駅を考えるワークショップを社内で開催するようになったと思ったら、ファシリテーションの重要性に気づいたと言いだして、ワークショップデザイナーのスクールに通い始めました。

あるいは、うちの会社の沿線じゃないのに地域活性のプロジェクトを立ち上げて、いつの間にか名だたる企業やクリエイティブな方たちが集まる地域になっちゃって。その結果、そっちの活動で新聞に出ちゃったり。

ものづくりに興味があるメンバーは、東日本各地の伝統工芸などの作り手さんのもとに通いまくって、それを仕事の中でホテルのあらゆるシーンに取り込んだり。

オープンイノベーションとかわざわざ言わなくとも、新規事業部署とかにいなくとも、ベンチャー企業やNPOなど社外の共感する方々と、やりたいことを実現できるようになってきたり。

いろんな事例がありますが、とにかく、みんなの動きが最高すぎる。この企画を通して、こういうメンバーがいて、こういう生き方・働き方があるということを伝えたいです。


-そうですね。その結果、この記事が読んでくださる方の、何かしらの行動につながると嬉しいですね。

村上: そう思います。記事を読んでもらって、一緒にやりたいという人が増えてくれたら最高です。一緒にやるまでには至らなくとも、応援するよとか、こんなこと困っているから何か提案して、ということでもいい。こんな予算あるから使い方なんかない?というのもありがたい(笑)。

とにかく社内外問わず、これをきっかけにメンバーに話しかけてもらえると嬉しいですね。共感してくださる方の顔が見えるだけでもありがたい。どう転んでも、可能性を広げることにしかならないから。


-すでにメンバーへのインタビューを始めていますが、チーム内にもいい影響がありそうですね。

村上: そう思います。チーム内においても、この企画の意味は2つあると考えています。

ひとつは、メンバーがインタビューを受けることで、メンバー自身の思いや考えが整理されるということ。普段チーム内では「動こう!動こう!」となっているから、みんな突っ走っているけど、たまには一旦立ち止まって考えてみよう、と。そういう機会としての意味がある。ある程度突っ走ってから、一旦立ち止まってみて、次のステップに突っ走れるようになる。いくつかのインタビューをやってみて、すでにそういう声が聞こえてきていますよね。

もうひとつは、この企画自体が、個人の「やりたい」をもとにチームの企画として実現したということ。個人の「やりたい」をみんなで実現するのがファンタジスタのスタンス。僕らは自律した個人の集まりで、その個人に共感するからみんなの力を結集するという建てつけ。なので、まずは個人が「やりたい」を発信することが大切です。この企画が実現したのも、あなたが「ファンタジスタ編集部を立ち上げたい!インタビュー企画をやりたい!」と言ってくれたことが大きい。僕もそろそろ見える化したいなと思っていたけど、実際にやりたい人がいないと何も始まらないですからね。そして、何よりもこの企画を立ち上げたいと言ってくれて最高に嬉しかったから一緒にやる。こうやって実現できるから、みんなもっと「やりたい」を発信しようよ、って思います。

まあやってみてイマイチだったら、しれーっとフェードアウトするとしましょう(笑)

編集部:そうですね(笑)


村上: では最後に逆インタビュー。この企画に対する意気込みを聞かせてください。

編集部:そうきましたか(笑)。

面白いなあとか、こんな時代になったら楽しいなあ、という未来につながる活動を実行している人たちのことが、もっといろんな人に伝わってほしい。そして読んだ人の考え方や未来のアクションに影響する。そんなきっかけになるインタビュープロジェクトにしたいです。

チームファンタジスタには、常識にとらわれず面白くてクリエイティブな活動をしている人たちがいる。その人のことをもっと知ってもらえれば、そこからその人の友達へ、そしてそのまた友達へと伝わり、きっと組織や世界がじわじわと面白くなっていく。「友達」などの近しい人の活動を知ることで自分ごとになり、「・・わたしもなにかやってみよう?」と思ったとき、人が、世界が変わるんだと思います。

この企画のインタビュー記事もたくさんの人に読んでもらうことができるのなら、それは願ったり叶ったり。でも、そうでなくてもいいと思っています。インタビューされた人の、身の回り5人が読んでくれて「あの考え方いいよね」「素敵!」「自分も手伝いたいな」そう思って、何かしらのエールや小さな行動につながってくれれば、すでに目標達成。小さな応援の輪やポジティブな思いが、この記事をきっかけに、1人でも広がれば嬉しいです。

村上: そうだね。素敵な締めをありがとうございます。どうなるか僕らが楽しみですね。では皆さんもご期待を。



村上 悠(Yu Murakami):

チームファンタジスタ代表。2005年に東日本旅客鉄道(株)入社。不動産デベロッパー部門で商業施設、ホテルなどの開発プロジェクトを担当。入社してすぐに、ひとりチームファンタジスタを立ち上げ、以来『遊ぶように働き 働くように遊ぶ』を実践中。エコの心をすくすく育てる「ecosk」、アート×ホテル「Art BOX」、森×ホテル「Green BOX」、埼京線沿線まちづくり「SAIKYO DIALOGUE LINE」、イントラプレナーのための「次代のジェダイプロジェクト」などを仕掛ける。元Community Crossing Japanディレクター。銭湯小杉湯CFO(チーフ風呂オフィサー)拝命。一般社団法人つむぎやアライアンスメンバー。

team Fantasy-sta.

わたしたちは、「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」をプロジェクトベースで実践するチームです。

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