100回記念企画vol.1「モンモンと考えるより、行動でわかる“やりたいこと”」横内秀理さん

チームファンタジスタは2013年からスタートし、2022年には10年目を迎えます。毎月開催している「F-MTG(ファンタジスタミーティング)」は、2021年11月で記念すべき100回に達しました。

今回はその100回に合わせた特別企画「“遊ぶように働き、働くように遊んだ"わたしたちの軌跡」と題して、ファンタジスタメンバーのインタビューをご紹介します!

第一弾は、チームファンタジスタの共同代表をつとめる横内秀理(よこうち しゅうすけ)さん。毎回のミーティングの司会も行いチームを盛り上げながら、飾らない等身大のアクションでファンタジスタメンバーに勇気を与えてくれる存在です。そんな横内さんに、チームファンタジスタに入るまでとこれまでの活動、そして今描くこれからについて聞きました。


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はじめまして!JR東日本入社8年目の横内秀理(よこうち しゅうすけ)と申します!

現在は社外の不動産会社へ出向し、ミッドサイズオフィスの商品企画・開発を担当しています。

今でこそ、やりたいことを明文化したり表現していますが、このチームに出会うまでは、なかなか自分が何をしたいかわからず苦悩する“モジモジ&モンモン期”がありました。

もし同様の悩みをお持ちなのであれば、その時のもどかしさを共有させていただき、私がどうやってそこから一歩踏み出せたのかをお伝えできればと思います!


team fantasy-sta.との出会いと葛藤のモジモジ期

まずは、私の入社時代からお話します!

私は8年前にJR東日本に入社しました。当時は、駅を介して自分が考えたコンテンツを発信したいと言う思いで入社を決めたのですが、入社後の配属は「鉄道建築の保守管理部門」でした。

入社前にやりたいと思い描いていた部署とは全く異なる部署に配属となり、早々に疑問を感じていた私は、近しい先輩に「思っていたのと違う!!自分は駅でコンテンツを作りたいんだ!」などと愚痴をもらしていました。それでも現状は変わることなく、先輩からは「いつか自分のやりたいことが出来る部署に配属されるよ」と返されるだけ…。

「ってか、やりたいことができる部署に配属されないと何にも出来ないの!?そこまで人生を会社に支配されたくない!」と、いつしか私は中学生以来の反抗期に突入していました。


そんなある日、会社同期から面白い集まりがあると聞いて参加したのが、今私が共同代表を務める社内有志団体「team fantasy-sta.(チームファンタジスタ)」でした。

そこでは、どの部署にいるかは関係なくそれぞれの人に自分のやりたいことがあり、それを会社のリソースを生かしながらどのようにして実現していくか?を議論していました。

その光景を初めて目にした私は「自分もこんな社会人になりたい!」と思い、毎月のように通うようになりました。

とはいえ、私は少し人見知りなのです…。

全く知らない人たちの中に思い切って飛び込んだのは良いけれど、誰にも話しかけることができず、毎月モジモジしながら片隅にポツンと座っているだけでした。(今となっては、何を言っても面白がってくれる人たちなので、もっと積極的に発言をしていればよかったと思います…。)


考えるより行動する方が自己理解がすすむ!

モジモジ期が続いていた私ですが、もう一つ悩みが生まれていました。それは「自分は何がしたい人間なのか分からない」ことです。

今まではやりたいことが出来ない環境だったので不満ばかりを言っていましたが、いざなんでもして良いよとなった時、何がしたいのか具体的に言えませんでした。


そう悩んでいた時に、私を救ってくれたのがある職場の上司でした。その人はいい意味で会社のカルチャーらしくなく、多方面で課外活動をされている方でした。そんな上司からある日、「無人駅を使って、近隣住民の人たちと面白いことしようよ」と誘われたのです。僕はすぐに「是非やりましょう!」と返答しました。その時、なぜ「やりたい!」と思ったのかは今でもうまく言葉にできませんが、間違いなく自分の琴線に触れた気がしました。そこから少し経った後に、「根府川駅ペンキ塗り塗り大作戦」と名付けた、住民と駅の外壁を塗り替えるイベントを開催することになりました。

私はこの試みを通して、「モノと一緒にコンテンツも併せて作り上げることが好き」と言うことに気づくことができました。やはり、色々と悶々と考えても行動に勝るものはないと今では思います。



今後やってみたいこと

私は、かつて日曜ドラマで放送されていた「陸王」が大好きです。

このドラマは、経営危機にあった老舗足袋工場が、そこで培われてきた技術を活かして高性能ランニングシューズを製造し経営難から脱するというお話です。私はその作中で試行錯誤を繰り返し、真に良いモノを作り続ける職人たち生き様に心打たれました。


今思えば、これはまさに、私の大好きな「モノづくり」にストーリーという「コンテンツ」を加えたものでした。一方で、最終的に、このランニングシューズはそれを履いてマラソン大会で優勝したトップランナーの広告によって、周囲に認知されました。

この作品から、私は良いモノを作っている人は沢山いるにも関わらず、それを上手く伝えらず消えていく技術が沢山あるのではないかと考えています。これより、私はこのような良いモノを見つけ出し、ストーリーと併せて発信できるような人になりたいと考えています。(「陸王」の中でいうトップランナー的な広告塔になりたいのです…!!)

これは「強み」を見つけ「差別化」して「発信」する、ある種ブランディングに類似してるのでは!と勝手に自己解釈し、現在はブランディングに関する勉強に励んでいます。


将来的には、皆がモノが生まれた背後にある“ストーリー”に興味を持つことが当たり前な世界になれば楽しいなと思っています!!


横内 秀理

1990年生まれ。大阪府出身。チームファンタジスタ共同代表。靴職人の父の元に生まれ、名前の秀理(shusuke)はそれに由来する。2014年東日本旅客鉄道入社後、建築をメインに現場経験を積み、現在は外部出向会社で「働き方の未来」を模索中。無人駅のDIYや行政を巻き込んだ活用方を動きながら実現。”動きまくる姿を見せてメンバーの背中を押す"のがポリシー。「社内イラスト屋」としてプレゼン資料のイラストやロゴも手がける。


編集:大久保真衣

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