100回記念企画vol.3「”やりたいこと難民”の私がたどりついた”働き方改革”」湯浅亜木さん

チームファンタジスタは2013年からスタートし、2022年には10年目を迎えました。毎月開催している「F-MTG(ファンタジスタミーティング)」は、2021年11月で記念すべき100回に達しています。

今回は100回に合わせた特別企画「“遊ぶように働き、働くように遊んだ"わたしたちの軌跡」と題して、ファンタジスタメンバーのインタビューをご紹介します!

第2弾は、所属会社を“卒業”した後、長野県へ移住し自身の会社を立ち上げて仕事をしながら、メンバーとして関わる湯浅 亜木(ゆあさ あき)さん。チームファンタジスタ所属の当初から、ご自身の考えや素直な気持ちに従って、しなやかに行動し自分らしいライフスタイルを探索しています。あらためてこれまでの活動や、今考える叶えたい未来の形について聞きました。



 ファンタジーなみなさま、こんにちは!カサネル合同会社の湯浅亜木と申します。

新卒でJR東日本のグループ会社に入社しチームファンタジスタに出会った私ですが、その後、転職・独立・移住・会社設立を経て、なんと今年で社会人も11年目。

現在は会社も作り、一見活動的に思われるワタクシですが…実は…”やりたいこと”の見つからない”やりたいこと難民”だったのです!

そんな私が会社を設立するに至った背景には、チームファンタジスタへの天邪鬼な反骨精神があったとかなかったとか…。

「私には”やりたいこと”なんかないよ〜」というそこのアナタ!”やりたいこと”がなくても

“遊ぶように働き、働くように遊ぶ"を実現した、私の”働き方改革”をのぞいてみてください。


実はチームファンタジスタが苦手だった!?会社員時代

 入社して4年目くらいでしたでしょうか、同じ部署の先輩の紹介をきっかけにチームファンタジスタに出会いました。当時の私は、JR東日本グループの中でも比較的新しい会社で、やりがいのある仕事もまかせてもらって割と楽しく日々働いている…と、自分では思っていました。


そんな中、チームファンタジスタのミーティングでは、メンバーそれぞれが今の活動やこれからの展望を熱く語り合いながら議論がなされており、そこで毎回自分に問われている気になるのが“自分のやりたいことは何か”という問いでした。会社でそこそこ充実した日々を送っていた私ですが、「やりたいことは?」と聞かれると口籠ってしまい、メンバーのキラキラしたアクションの話を聞くにつれ「自分には何もないな…」と、自信喪失していたのでした。


そのころの私にとって、チームファンタジスタは自分を奮い立たせなければ参加できない”ハードルの高い場所”に思えていたのです。(ミーティング後の飲み会は積極的に参加してたケド…笑)


“やりたいこと”よりも“どう生きたい”か?で独立

 それでも、常に新しい情報を敏感にキャッチしアクションを続けているチームファンタジスタで話を聞くことはとても刺激的で、転職しJRグループを去った後もちょこちょこ顔を出していました。


そんなある時、ミーティングのなかで”多拠点居住”や”デュアルライフ”というトピックが出てきました。今でこそ一般化しましたが、当時はまだ珍しく、私もこうした新しい暮らし方や生き方があることを知りませんでした。

同じ頃チームファンタジスタでは、JR東日本の新規事業コンペである『ON1000』がはじまったり、副業を始めるメンバーがでてきたりと、既存の会社の枠に囚われない動きが目立つようになってきました。そんな古巣の仲間たちの話を聞きながら、「どう働くか?」「どう暮らすか?」「どう生きていくのか?」そんな根本的な問いに想いを巡らすようになったのです。


“やりたいこと”を探してモヤモヤしていた私の内側で、ちょっとヤンキーっ気のある自分が「“やりたいこと”?んなことよりアンタ、人生どう生きたいのヨ?」とメンチ切ってくるわけです。どんな場所に住みたいの?週何日何時間くらい働きたい?(週5日8時間働かなきゃいけない理由なんてないですからね。)どんな人と一緒にいたい?何を食べて、飲んで、何を着て…何が私にとってHAPPYなの?そして、何が私にとってUNHAPPYなの?と、問いかける日々。


 今の暮らしを見直してUNHAPPYを取り除き、HAPPYだけを選んだ私は、5年住んだ都心の家を引き払い、家具家電を捨て、会社を辞めて、長野県に移住したのでした。

(このあたりの経緯は以前書いているので、よければ私のnoteをご覧ください!)

(移住先のレタス農家でアルバイトをしているところ)


「“やりたいこと”がないことこそ強み」という逆転の発想

 心晴れやかに独立した私でしたが、“やりたいこと難民”は相変わらず…。移住先で拠点にしているシビック・イノベーション拠点「スナバ」では、日々野心的な起業家達が自らの”やりたいこと”に真摯に向き合っています。そんな仲間の姿を見ながら、「あ〜やっぱり自分には何もないな。」と、かつてチームファンタジスタで感じた所在なさを思い返す日々を過ごしていました。


 会社を辞めてから半年を過ぎた頃、そろそろフリーランスとして“セルフブランディング”でもしなくては!と追い詰められた私は、ついに長年の懸案事項であった“やりたいこと”問題にとりかかることにしました。A3のコピー用紙に自分の好きなことやモノ、人、得意なこと、苦手なことを思いつくままに書き出してみたのです。

 「やりたいこと…やりたいこと…。ゲーム、ダンス、料理、美術、飲み会、旅行…。」目一杯に羅列してたどり着いたのは「なるほど、私は“やりたいことがない”のではなく、“やりたいことを仕事にしたくない”のだ!!」という眼から鱗の事実でした。


 それと同時に、かつての私がチームファンタジスタに対して苦手意識をもちながらも、ミーティングに参加し続けた理由に気がつきました。私は、チームファンタジスタのみんなの“やりたいこと”を聞くのが好きだったのです。

“遊ぶように働き、働くように遊ぶ”みんなの話が面白くて、同じ時間を過ごしたくて、自分も何か関わりたくて参加していたのです。


 私には“(仕事にしたい)やりたいこと”がない、でもだからこそ他の人の“やりたいこと”に強く共感し、自分事のように取り組みたいと思うことができる。“やりたいことがない”ということは、私の個性であり強みであるのだと気がついたのです。


それから私は、『想いを形にする代行屋』を名乗り、事業伴走やプロジェクトマネジメント、各種手続きや書類作成、事務作業など“やりたいことを仕事にしたい人”のサポートをする仕事をはじめたのでした。

(”想いの代行屋”コンセプトシートより)


つまるところ、一生遊んで暮らしたい。

 “遊ぶように働き、働くように遊ぶ”。


チームファンタジスタのコンセプトを聞くたびに、どこか訝しく感じていた私は、今でもちょっぴり天邪鬼で…。「いや、私は”遊ぶようには働かないし、働くようにも遊ばない”んだ!」などとふざけたことを口走ってしまうのですが…先日そんな話をチームファンタジスタでしたところ、「それって単に遊んでるだけじゃん(笑)」というツッコミを受けてしまいました。


いや、ほんとそれ、おっしゃる通りで、つまるところ私は「一生遊んで暮らしたい。」。大好きな仲間と楽しい仕事をワクワクしながらやっていきたい。そんな想いを実現するために法人を立ち上げました。この会社が、みんなの“やりたいこと”の受け皿になればいいなと考えています。


「それ、結局、“遊ぶように働き、働くように遊ぶ”じゃない?」と言われそうですが、やっぱり「いや〜違うんだよね〜」と言いたくなってしまう天邪鬼な私。

それでもまたチームファンタジスタのミーティングに参加するのは、“遊ぶように働き、働くように遊ぶ”ファンタジーなみんなが大好きだからなんだろうな、と思ったり思わなかったりしています。照。

(YouTubeチャンネルのゲストにファンタジスタメンバーを呼んで遊んだヒトコマ)





湯浅 亜木(ゆあさ あき)

1987年生まれ。東京都出身。カサネル合同会社業務執行社員。2011年株式会社JR東日本ステーションリテイリング(現JR東日本クロスステーション)入社。エキナカ商業施設ecuteの開発運営に携わる。2017年より大手不動産会社に入社し都市部商業施設営業に携わった後に、2020年に独立。店舗コンサルなどの仕事を請負うほか、”想いの代行屋”の肩書きで長野県塩尻市を拠点にプロジェクトマネジメントや資料作成・ライティングなどの仕事を手掛ける。2021年に”カサネル合同会社”を設立。noteでは、移住体験記など書いています。



編集:大久保真衣

team Fantasy-sta.

わたしたちは、「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」をプロジェクトベースで実践するチームです。

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