チームファンタジスタ、共同代表対談! 「何かを一緒にやる”Do”」のためではなく、「最高最強の自分でいられる”Be”」のためのチーム、チームファンタジスタが目指すチーム像とは?(前編)

2012年に活動がスタートしたチームファンタジスタですが、昨年4月、代表がファウンダーの村上 悠さんから引き継がれました。

2代目の代表として現在チームを引っ張っているのは、2010年入社の山岡 史典さんと2014年入社の横内 秀理さん。年次こそ違いますが、お互いの強みを理解し合い、チームをしなやかに、しかし力強く牽引されているお二人です。

今回はお二人に、「自分にとってファンタジスタはどんな存在か」、そして「どんなチームで在りたいか」など、代表就任後1年半ほど経った今感じている、熱い想いをお伺いしました! 2部構成でお届けする前編です! (途中、ファウンダーの村上さんも登場するかも…?!)


ーまずはファンタジスタとの出会いを教えてください。


横内 :入社してから間もなく、同期が村上さんからファンタジスタに誘われていて、「他の同期も誘っておいでよ」と言われた中にくっついて参加したのが横内だった、という感じです。

初回、高田馬場の拠点でメンバーの話を聞いていたんですけど、海外旅行に行ったような異世界感で、帰りの電車に乗っていたことを覚えてます(笑)。 圧倒されたというか。

それがもう5年前の話になりますね…そこからは一人でも毎月行っちゃう、みたいな(笑)。人見知りで、出来上がったコミュニティに入っていくのは最初は結構つらかったけれど、月1のエネルギー補給の場所になっていましたね。ここに来ると、当時の日常業務とは違う世界が広がっていて、「こんな人たちみたいになりたいな」、と思っていたのが通い続けた理由だと思います。


ー山岡さんはいかがですか?


山岡 :僕は、入社して2、3年目くらいの時、ファンタジスタのファウンダーの村上さんがきっかけです。当時は”会社の怖そうな先輩”っていうイメージで、知ってはいたけど話したことはなかったんですね(笑)。

僕が「エキラボ」っていう、”いい駅”って何か? どうしたら作れるのか? みたいなことを考え、提案する有志団体をやっていて、エキラボの勉強会を開催した時に村上さんも参加してくれて。勉強会の終わりにその”怖そうな先輩”から、「こういうのいいよね」とか「これやりたいよね」と話しかけられて。

その後、渋谷の純喫茶に呼び出され、またそれも怖いんですけど(笑)、その時に、今まで村上さんが一人でやってきたチームファンタジスタを「これから一緒にやらないか」と声をかけてもらって。

「チームなのに一人でやってんの…」みたいなところは、更にちょっと怖かったんだけど(笑)。 それで初回のミーティングに出た、という感じでした。

横内 :最初は何人くらいだったんすか?

山岡 :最初は…8人くらいじゃない。

横内 :おお、そこそこ多いですね。

(初期の頃のミーティングの様子)



ーメンバーの方々の印象はいかがでしたか?


山岡 :なんとなく知っている人が多くて。「エキラボ」に参加してくれている人も多かったから、結局、「なんらか強い想いがあるとか、やりたいことをやっている人は、同じような場に集まってくるなあ」、という印象でした。

一方、有志団体ってどうしてもメンバーが似たり寄ったりになっちゃうところがあるから、「多様性のあるカオスから面白いことが生まれるのであれば、もっといろんな背景を持つ人が入ってくることも重要なんだろうなあ」なんてことも思ってましたね。

メンバーはガンガン自分のやりたいことを仕掛けていく人たちだったので、純粋に「すごいなー」と思ったり、逆に「それは自分がやりたいことではないかな」と思ったり。あとは正直、「自分よりもめっちゃ行動してるなー」みたいな嫉妬もあったりとか、いろんな想いが悲喜こもごもでしたね(笑)。でもその気持ちに向き合って、自分は何をやっていくのかを考えるみたいな。自分はどういうスタンスかを考え直す、という意味でも、そういうメンバーがいてよかったかなと思います。


*お二人のファンタジスタとの出会いや、個人のプロジェクトの中で生まれたストーリーについては、今後公開予定のインタビューにてじっくりご紹介する予定です。


ーファンタジスタに参加して、ご自身で変わったと思うことはありますか?


横内 :ファンタジスタの活動の中で、自分の中にあるフックを言語化するような合宿があって、「自分はこういうことが好きなんだ」って言語化できるようになりました。そういったフックをみんなにも共有していたら、ファンタジスタのメンバーが僕の関心に近いことを紹介してくれたり繋いでくれたり、自分の中でも情報が取りやすくなって。好循環です。

山岡 :チームのいいところって、「横内を成長させてあげよう!」 っていうのはみんな全然なくて(笑)。 みんなが自分が勝手にやってることが、自然とチームの励みになってるとか、背中押してたりとか。焦りにもなったりとかするんだけど、そういうのがチームの良さだな、って思いますよね。

横内 :そうそう! 僕、ファンタジスタはハプニングスポットだと思っていて。ちょっと自分が喋ったら、絶対誰かに響く。前にもファンタジスタで、今やっているオフィス形態の話を話したら、ふみすけさんが「今は働き方がもう、生き方になってるんだよ」っていう話をしてくれたの、覚えてます? 僕、それが結構刺さって、今の仕事で新しいオフィスの形態を企画する時に参考にしています。どんなものが出来るかは今後お披露目するので楽しみにしていて下さい。

山岡 :月1のミーティングで「ファンタドクショ」というのをやっていて、自分が最近読んだ本をシェアするという中身なんですけど。後から知ったんだけど、自分のシェアがきっかけで、仕事ややりたいことに対して悩んでいたことがブレイクスルーしたんだよね、ということをめちゃくちゃ後から言われるんですよ。1年後とか(笑)。 あれ、正直毎月やることに虚しさを感じることもあったんだけど(笑)。自分が好きでやっていたから、そういうのが誰かのためになっているのはすごく気持ちが良いし、チームとしては個人の力が増大化する。それが良いと思います。

横内 :確かに、いろんなことをめっちゃもらってるんだけど、ちゃんとありがとうが言えていないかもしれない(笑)。ブレイクスルーしてるんですよ、いろんなことがこっそり! 


ー山岡さんは「ファンタドクショ」をずっと継続されていますが、そのエネルギーはどこから来るのでしょう?


山岡 :「チームのためにはなるけど、自分のためにならないこと」はやめようと思って。自分が学んだものをアウトプットすることが最大の学びだと思うから、それを聞いてもらえる場はファンタジスタしかないな、と。それに加えて、それがチームのためにもなるなと思ったというのが理由ですね。あと、20時からミーティング開始なんですけど、誰もこないんですよ(笑)。 みんな遅刻して。20時から来た人にとって意味ある時間にしたいと思ったのも、最初のコンセプトです。


ー日頃の仕事の中で、ファンタジスタの経験が活きたな、と思ったことはありますか?


横内 :千葉支社事業部でやった木更津駅の空き店舗改修のプロジェクトを仕掛けられたのは、ファンタジスタのおかげだと思っていて。使わないスペースをこの後壊すしかないという話があった時に、「え、もったいない」と思った。それはみやねえ(宮下 杏子)とか岡さん(岡 志津)のやっていた、高架下の映画館のプロジェクトが起点です。

山岡 :そうだったんだ! それはいいね。

横内 :それに、ファンジスタの人が地元の人と繋がりまくっている様子を見て、「ああ、普通なんだこういうの」、と心理的なハードルがガッと下がって。自分もfacebookとかでガンガンネットワーク増やしましたね。余計な仕事増やすなよ・・・みたいな雰囲気を一部の関係者から感じ取っていたりはしたのですが、でも「やりたいからやるんだ!」 という、チームのみんなが普通にやってきたことが僕の頭の中にもあったので、僕も「やりたいからやらせてください!」 と言えて。結果としても、初日に想像以上に売り上げが出て盛況でした。

山岡 :一番いいよね、最後収益につながって。岡さん(岡 志津)たちのやっていた取り組みが、ひいては横内の収益化に貢献してるっていうのは、チームとしてのつながってる感があるよね。

横内 :あとは、その地に根を生やしている人は強い、っていうのがななみ(寺田 菜々美)の事例からすごい思っていて。千葉支社にも「生まれも育ちも千葉です、あの事業者も知り合いです」という人めちゃめちゃいて。片っぱしからそういう職場の人に、「こういうことしたいんですけど知り合いいますか?」 って聞いていったらもう、たくさん出てきて。色々な事業者さんを教えてもらったんですね。その中で志を同じくして地元貢献のために何かやりたいと思ってたんだ、という方と繋がれましたね。

山岡 :僕の話でいうと、困難な課題があった時や、つまらない仕事に時間をかけないといけない時、「メンバーのあの人だったらどうするだろう?」 というのが自然と頭の中に出てくるんですよね。それはその人の課題を一緒に悩んだ、っていう経験があったからで。それが解決になったこともあるし、解決策が出なかったらその人に実際に相談もしやすいし。そういうことを頻繁にやるようになったと思います。だから「実際にチームで何かを一緒にやる」ということはあまりしなくて、逆にチームっぽくないんですけど、運命共同体的な感覚はなんとなくあって。その人がやりたいことや課題を一緒に悩んでいるうちに、その人が乗りうつってくるみたいな、何かの折に触れた時にメンバーの顔が思い浮かぶっていうのは、チームとしてすごく良い状態ですよね。自分が全く興味がない情報をもらった時も、「ああ、あの人なら興味あるだろう」と思って繋いだりとか。そういうのもチームとしてすごく良い循環だと思うし。そういう個人がいっぱいいる会社って、よくないですか?(笑)。


インタビューは、後半に続きます!


山岡史典

1984年生まれ。京都生まれ北海道育ち。チームファンタジスタ共同代表。慶應SFCにて建築、マーケティング(ブランド論)を学ぶ。2010年東日本旅客鉄入社。ルミネ出向、復職後都市開発・沿線ブランディングに従事。現在東大まちづくり大学院にて鉄道沿線まちづくりの研究を行う。「地図を見出し、編集し、気づきを与えるマップチェンジャー」としてチームファンタジスタ共同代表を務める傍ら、味噌汁をアップデートするプロジェクト「ミソシル・ミクソロジー」を行っている。

横内 秀理

1990年生まれ。大阪府出身。チームファンタジスタ共同代表。靴職人の父の元に生まれ、名前の秀理(shusuke)はそれに由来する。2014年東日本旅客鉄道入社後、建築をメインに現場経験を積み、現在は外部出向会社で「働き方の未来」を模索中。無人駅のDIYや行政を巻き込んだ活用方を動きながら実現。”動きまくる姿を見せてメンバーの背中を押す"のがポリシー。「社内イラスト屋」としてプレゼン資料のイラストやロゴも手がける。


取材・文 / 大沼 芙実子

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